台湾旅行に向けて、台湾ドルを手に入れる方法はいくつかあります。ただ、適切な生の情報は、なかなかきちんとまとまっていないものです。
私自身の経験から言うと、台湾は外国人がキャッシュレス決済をトップクラスにしにくい国です。きっちり現金を用意していかないと困る国が台湾です。そのあたりも踏まえて、このガイドでは、台湾旅行で失敗しない両替方法を紹介します。
私自身、台湾へは何度も訪問しており、台湾に限らず海外出張や私的な海外旅行経験も豊富です。しっかりと現地に訪れた上でまとめた、最新の台湾ドルのおすすめ両替方法をまとめます。
- 1 現金は多めに用意台湾はクレジットカードが使えない場面、結構多いです。特に夜市や、一部大型店、町中の飲食店などでは現金が必須です。しっかりと用意しておきましょう。
- 2 土日は両替できる場所が限られるため注意台湾で両替レートが良いのは銀行・郵便局。ただ日本と同じで、銀行・郵便局は営業時間が短く、土日祝は営業していない事が多いです。ショッピングモールなら土日も両替できますが、レートが劣るため要注意。
- 3 事前にしっかり準備をしておく事が必要台湾訪問時は、事前にしっかり台湾ドルを準備したり、Wiseカードなどの用意をしておくことを強くおすすめします。
なぜ台湾では現金が必要なのか
台湾ではキャッシュレス決済そのものはしっかり普及しています。ただし、それを外国人が使えない場合が結構あるので要注意です。
クレジットカードの場合
台湾では、Visa、Mastercard、JCB、AMEXが全て使えないことが結構あります。
なぜかというと、台湾では台湾の銀行などが発行している、台湾のクレジットカードしか使えない場合が多いんです。特に外国人観光客がメインではないようなお店では、この確率が高くなります。
Visa、Mastercard、JCB、AMEXが使えない場所:
- 全聯福利中心(台湾最大手のスーパー)
- トイザらス(一定金額以下は現金のみ)
- 夜市の屋台・小吃店
- 市街地の飲食店(ドリンクショップやカフェ、アイスクリーム店なども含む)
- 迪化街などの伝統的な問屋街
- コンビニやドラッグストア
- 地下鉄の悠遊カードチャージ(現金のみ)
- タクシー(使える場合もあるが、追加手数料を取られることが多い)
使える場所は限定的:
- 大型百貨店(新光三越、太平洋SOGO、微風広場)
- ホテル・高級レストラン
- 外国人観光客が多い施設
鼎泰豊クラスでも、店舗によっては使えない場合があるようなので要注意です。百貨店に入っているような店舗は、百貨店側のルールなのか使えることが多いですが。
QRコード決済の場合
QRコード決済で、台湾で最も普及しているのは、LinePay。見かけることは非常に多いです。
以前は日本人も使えたのですが、LinePayがまさかの日本から撤退。結果、日本人は台湾でLinePayを使えなくなってしまいました。
LinePay以外のQRコード決済は、台湾人向けになります。日本人観光客が使えるQR決済は、事実上ない状態ですね。
台湾現地では、両替店の営業時間が短いため注意
お得に両替するなら銀行・郵便局だが営業時間が短い
台湾現地で両替するなら、レートが良いのは台湾銀行や中華郵政といった銀行や郵便局。
ただこれらのお店、空港を除いた市街地の店舗は営業時間が短いです。
- 台湾銀行:平日9:00~15:30。土日祝はお休み。
- 中華郵政:平日8:30~17:00(店舗により若干前後する)。土曜午前は一部のみ営業、日祝はお休み。
週末を中心に台湾に行くと、これらの両替店はほとんど使えないため要注意。その場合、レートが劣るショッピングモールでの両替が必要になります。
ただショッピングモールも繁華街にしかないため、近くにあればいいですが、無い場合はわざわざ移動しなければならなくて面倒なため要注意です。
絶対に避けるべき両替場所
両替で損をしないために、まず「どこで両替してはいけないか」を理解しておきましょう。
- 日本の空港(成田・羽田・関空など)
- 単純にレートが悪い。
- 基本的に日本の空港は、アメリカドル・ユーロ以外はレートが悪いため、使う理由がない。
- 日本の空港で両替するぐらいなら、桃園や台北松山などで両替したほうがレートが良い。
- 日本の銀行
- そもそもコロナ禍において、みずほ・三井住友・三菱UFJなどが、空港から撤退・店舗両替の中止をしている。
おすすめの両替方法
まずは実際のレートを比較してみましょう。参考に、成田空港のレートも載せておきます。
1. Wiseデビットカード【レート最重視派】
レートを重視する場合におすすめです。台湾銀行よりも良いレートで、ATMでいつでも台湾ドルを引き出せます。
- 日本の空港や台湾銀行よりも良いレート
- 24時間対応のATMは台湾には多く、ATMで現金をいつでも引き出せる
- ATM月2回(3万円まで)手数料無料、3回目以降70円、3万円超1.75%のATM手数料。それを踏まえても台湾銀行より良い。
- 国泰世華・台湾銀行・兆豊銀行なら手数料無料
- 急に足りなくなってもATMで引き出せる
- 台湾以外の国でも使える万能カード
注意点: カードは海外から発送されるため、2週間前後かかります(別途手数料で速達も可能)。出発前に、銀行振込などでチャージも必要です
2. 外貨両替ドルユーロ【事前準備派に最適】
日本にいながら、台湾の銀行とほぼ同等の良いレートで両替できるサービスです。インターネットで申し込めば、自宅まで台湾ドルを配送してくれます。
- 日本の空港より良く、台湾銀行に近い良いレート
- 出発前に日本で両替を完了
- 到着後すぐに観光を始められる
- 出発当日の両替の心配不要
注意点: 郵便局の書留で東京から配送されます。やや早めに申し込むことをおすすめします。
3. 台湾の空港【現地調達派に最適】
台湾の空港では台湾銀行や兆豊銀行が営業しており、市街地の店舗とレートは同等です。 もし現地で両替する場合は、市街地の両替が不便なため、空港でまとめてがおすすめです。 桃園空港なら、自動両替機もあります。
- 土日祝日も営業しており、営業時間も一部は長い(深夜早朝も対応)
- 市街地の銀行とほぼ同レート
- 空港両替の場合30台湾ドルの手数料が必要(自動両替機の場合手数料不要)
注意点: 市街地で両替しようとすると不便な場合が多いので、まとめて空港で両替するのがおすすめです
旅行者タイプ別おすすめガイド
台湾両替の最終アドバイス
台湾はクレジットカードが使えない場面が多い国です。夜市や個人商店はもちろん、大型店でもカードが使えない場合があります。
3つの推奨方法(ドルユーロ、Wise、空港)から選べば失敗しません。市街地での両替は営業時間の制約で観光時間を無駄にするリスクがあるため可能な範囲で避けましょう。
複数の支払い手段を組み合わせることで、快適で安心な台湾旅行を楽しめます。